心理学×教育– category –
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フロー理論で考える、子どもが夢中になる授業の条件|「集中しなさい」を言わなくていい設計
心理学×教育
教室で「集中しなさい」と言ったことのない先生は、たぶんいません。私も新人のころ、一日に何度この言葉を口にしたか分かりません。でも、あるとき気づいたのです。「集中しなさい」と言った直後は数十秒だけ静かになるけれど、すぐにまた元通りになる。声かけの効果は、驚くほど一瞬でした。 一方で、子どもが誰に言われるでもなく、時間を忘れて何かに没頭している場面もありました。図工の作品づくり、熱中しているときの読書、休み時間のごっこ遊び。あの「勝手に集中している状態」を、授業でも起こせないだ... -
行動経済学で考える子どもの動機づけ|ご褒美・宿題・忘れ物、教室で使える「人が動く仕組み」
心理学×教育
教員になって最初のころ、私はずっと迷っていたことがあります。それは「ご褒美で子どもを釣っていいのか」という問題です。がんばったらシールを貼る、宿題を出したらポイントがたまる——こういう仕組みは効果があるように見える一方で、「ご褒美がないと動かない子になるのでは」という不安もつきまといました。 以前、自己決定理論で考える子どものやる気の記事で、「外発的な動機づけは内発的なやる気への入り口として使える」と書きました。ただ、あのときは「では、そのご褒美をどう設計すればいいのか」とい... -
行動経済学で変わる学級経営|子どもが「動きたくなる」授業と仕組みの設計図
心理学×教育
事務職として働いていた頃、「なぜこの商品は売れて、あの商品は売れないのか」を考える場面が何度もありました。中身はほとんど同じなのに、値段の見せ方、言葉の選び方、置く場所を変えるだけで、人の行動はまるで変わります。その裏側にあったのが「行動経済学」という考え方でした。 教員になって、私はあることに気づきました。商品を前にした大人も、授業を前にした子どもも、判断の「クセ」は驚くほど同じなのです。「頑張りなさい」「やる気を出して」と言い続けても動かなかった子が、環境や言葉をほんの... -
メタ認知を育てる声かけ|「どうやって解いたの?」が、子どもの学びを深める理由
心理学×教育
ある日、算数の問題をすらすら解いた子に、何気なく「どうやって解いたの?」と聞いてみました。すると、その子はしばらく考えて、「えっと……なんとなく」と答えたのです。正解は出せるのに、自分がどう考えてその答えにたどり着いたかは、説明できない。これは私にとって、けっこうな驚きでした。 事務職として働いていた頃、何かの仕事がうまくいくと、上司から必ず「なんでうまくいったと思う?」と聞かれました。逆に失敗したときも「どこで判断を間違えた?」と問われる。最初は面倒に感じましたが、この「振り... -
特別支援の基礎知識と合理的配慮|通常学級の担任こそ知っておきたい、全員が「わかる」教室のつくり方
心理学×教育
新人のころ、私は「特別支援教育」を、特別支援学級や特別支援学校で行われる、専門の先生の仕事だと思っていました。自分には関係の薄い分野だと、どこかで考えていたのです。 でも、担任を持って、その認識はすぐに覆されました。通常学級の中に、明らかに学ぶことに困っている子、じっと座っているのがつらそうな子がいたのです。特別支援は、専門家だけのものではない。通常学級の担任こそ、最初に向き合う必要があるのだと、痛感しました。 この記事では、通常学級の担任が知っておきたい特別支援の基礎知識... -
自己決定理論で考える子どものやる気|「やらせる」をやめると、子どもは自分で動き出す
心理学×教育
「あの子は、やる気がない」。新人のころ、私はよくそう感じていました。何度言っても宿題をやってこない。授業中もぼんやりしている。やる気は、その子の性格なのだと、半ば諦めていました。 でも、それは大きな間違いでした。心理学を学ぶうちに分かったのは、やる気は性格ではなく、環境と経験によって大きく変わるということです。同じ子でも、ある関わり方をすれば動き出し、別の関わり方をすれば動かなくなる。やる気は、引き出せるものだったのです。 その鍵を握るのが、「自己決定理論」という心理学の考... -
ナッジ理論で作る、叱らない学級経営|環境を変えれば子どもは自然と動く
心理学×教育
「何度言っても、同じことを繰り返す」。新人のころの私は、毎日のように同じ注意をしていました。整列が乱れる、提出物が出ない、掃除がはかどらない。そのたびに声を張り上げ、夕方にはぐったり。それでも、次の日にはまた同じことが起きるのです。 あるとき、ふと思いました。「もしかして、変えるべきは子どもじゃなくて、環境のほうじゃないか」と。これが、私がナッジ理論にのめり込むきっかけでした。 この記事では、行動経済学の「ナッジ」という考え方を、教室でどう使うかをまとめます。叱る回数を減ら...
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