2026年6月– date –
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個人面談の進め方|「何を話せばいいか」がなくなる、準備・当日・記録の全手順
学級経営
初めての個人面談の前日、私は何を話せばいいのか、ほとんど何も用意できていませんでした。指導要録を眺めても、出てくるのは「まじめです」「友達と仲良くしています」といった、誰にでも当てはまる言葉ばかり。これでは10分も持たない、と冷や汗が出たのを今でも覚えています。 この記事では、私自身が試行錯誤しながらたどり着いた「個人面談の型」を、準備・当日・記録の3段階に分けてまとめました。事務職として10年以上働いてきた経験のなかで、私は何度も社内の面談やヒアリングの場に立ち会ってきました... -
行動経済学で変わる学級経営|子どもが「動きたくなる」授業と仕組みの設計図
心理学×教育
事務職として働いていた頃、「なぜこの商品は売れて、あの商品は売れないのか」を考える場面が何度もありました。中身はほとんど同じなのに、値段の見せ方、言葉の選び方、置く場所を変えるだけで、人の行動はまるで変わります。その裏側にあったのが「行動経済学」という考え方でした。 教員になって、私はあることに気づきました。商品を前にした大人も、授業を前にした子どもも、判断の「クセ」は驚くほど同じなのです。「頑張りなさい」「やる気を出して」と言い続けても動かなかった子が、環境や言葉をほんの... -
同僚・先輩とのつき合い方|職員室で「信頼される新人」になるために、最初の1年でやっておくこと
メンタル・働き方
教師になって着任してすぐ、私はあることに気づきました。「もしかすると、子どもよりも職員室の方が難しいかもしれない」と。 事務職として10年以上、上司や同僚、取引先と関係を築いてきました。人間関係には、それなりに場数を踏んできたつもりでした。それなのに、学校の職員室には、これまで経験してきた職場とはどこか違う、独特の空気があったのです。「先生の世界」に長くいる人たちと、転職してきた自分との間にあるギャップ。最初は、その正体がつかめませんでした。 3年たった今、ようやく分かってきた... -
教員採用試験に受かったらやること|合格後〜着任日までのロードマップと、本当に必要な準備
着任前準備
教員採用試験の合格通知。本当に、おめでとうございます。長い試験勉強を乗り越えてつかんだ合格は、何ものにも代えがたいものです。まずは、その努力をしっかりねぎらってあげてください。 ……とはいえ。喜びが少し落ち着くと、今度はじわじわと別の感情が湧いてきませんか。「合格したのはいいけれど、これから着任まで、いったい何をすればいいんだろう」という不安です。 私もそうでした。事務職からの転職組だった私は、合格後の半年間をどう過ごせばいいのか、ずいぶん悩みました。民間の会社への転職なら、... -
学級通信の書き方・続け方|「毎号ネタがない」を防ぐ、仕組みと視点の作り方
校務
教師1年目の春、私は意気込んで学級通信を始めました。「保護者に教室の様子を伝えたい」という気持ちは本物でした。ところが、その通信は3号で止まりました。 止まった理由は、ネタが尽きたからではありません。今ふり返ると、毎号「何か特別なことを書かなければ」と思い込んでいたことが原因でした。行事のない週は書くことがない、と勝手に決めつけて、手が止まってしまったのです。 事務職時代、私は社内報の担当をしていた時期がありました。そのとき先輩に言われたのが、「日常の解像度を上げれば、ネタは... -
通知表の所見の書き方|「どの子にも当てはまる文章」から抜け出す、エピソードの拾い方・型・AI活用まで
校務
初めての学期末、通知表の所見を書く時期がやってきました。30人分の名簿を前に、私は「明るく元気に過ごしました」「学習に積極的に取り組みました」と打ち込んでいきました。半分くらい書いたところで、先輩に下書きを見てもらったのですが、返ってきた一言にハッとしました。「これ、どの子のことか分からないね」と。 事務職として働いていた頃、報告書や提案書を何百枚と書いてきました。文章を書くことには、それなりに自信があったのです。それなのに、所見だけはどうにもうまく書けない。なぜなのか、しば... -
メタ認知を育てる声かけ|「どうやって解いたの?」が、子どもの学びを深める理由
心理学×教育
ある日、算数の問題をすらすら解いた子に、何気なく「どうやって解いたの?」と聞いてみました。すると、その子はしばらく考えて、「えっと……なんとなく」と答えたのです。正解は出せるのに、自分がどう考えてその答えにたどり着いたかは、説明できない。これは私にとって、けっこうな驚きでした。 事務職として働いていた頃、何かの仕事がうまくいくと、上司から必ず「なんでうまくいったと思う?」と聞かれました。逆に失敗したときも「どこで判断を間違えた?」と問われる。最初は面倒に感じましたが、この「振り... -
子どもが話し合う授業の作り方|「グループにしたけど静かになった」を防ぐ、型と環境の設計
授業づくり
教師になって少し経った頃のことです。「もっと子どもたちが主体的に学ぶ授業をしたい」と思い、グループ学習を取り入れてみました。机を班の形にして、「このことについて話し合ってみよう」と投げかけたのです。 結果は、想像とまったく違いました。声の大きい子が一人で話しているグループ。顔を見合わせたまま沈黙しているグループ。関係のないおしゃべりが始まるグループ。そして時間が来ても、何も決まっていない。「話し合いの授業」というものが、自分にはまるで分かっていなかったのだと痛感しました。 ... -
板書の基本と工夫|「きれいに書く」より大事な、子どもの思考を映す黒板のつくり方
授業づくり
新人のころ、私は板書が苦手でした。字に自信がなく、子どもたちの前で黒板に書くのが、正直なところ恥ずかしかったのです。「もっと字がうまかったらなあ」と、何度も思いました。 でも、何年か授業をするうちに気づきました。板書で大切なのは、字のうまさではありません。大事なのは、子どもが思考を整理できるように、分かりやすく構造化することです。むしろ、達筆だけれど何が大事か分からない板書より、字は素朴でも流れが明快な板書のほうが、ずっと子どもの学びを助けます。 この記事では、板書の基本の... -
特別支援の基礎知識と合理的配慮|通常学級の担任こそ知っておきたい、全員が「わかる」教室のつくり方
心理学×教育
新人のころ、私は「特別支援教育」を、特別支援学級や特別支援学校で行われる、専門の先生の仕事だと思っていました。自分には関係の薄い分野だと、どこかで考えていたのです。 でも、担任を持って、その認識はすぐに覆されました。通常学級の中に、明らかに学ぶことに困っている子、じっと座っているのがつらそうな子がいたのです。特別支援は、専門家だけのものではない。通常学級の担任こそ、最初に向き合う必要があるのだと、痛感しました。 この記事では、通常学級の担任が知っておきたい特別支援の基礎知識...