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学級通信の書き方・続け方|「毎号ネタがない」を防ぐ、仕組みと視点の作り方
校務
教師1年目の春、私は意気込んで学級通信を始めました。「保護者に教室の様子を伝えたい」という気持ちは本物でした。ところが、その通信は3号で止まりました。 止まった理由は、ネタが尽きたからではありません。今ふり返ると、毎号「何か特別なことを書かなければ」と思い込んでいたことが原因でした。行事のない週は書くことがない、と勝手に決めつけて、手が止まってしまったのです。 事務職時代、私は社内報の担当をしていた時期がありました。そのとき先輩に言われたのが、「日常の解像度を上げれば、ネタは... -
通知表の所見の書き方|「どの子にも当てはまる文章」から抜け出す、エピソードの拾い方・型・AI活用まで
校務
初めての学期末、通知表の所見を書く時期がやってきました。30人分の名簿を前に、私は「明るく元気に過ごしました」「学習に積極的に取り組みました」と打ち込んでいきました。半分くらい書いたところで、先輩に下書きを見てもらったのですが、返ってきた一言にハッとしました。「これ、どの子のことか分からないね」と。 事務職として働いていた頃、報告書や提案書を何百枚と書いてきました。文章を書くことには、それなりに自信があったのです。それなのに、所見だけはどうにもうまく書けない。なぜなのか、しば... -
メタ認知を育てる声かけ|「どうやって解いたの?」が、子どもの学びを深める理由
心理学×教育
ある日、算数の問題をすらすら解いた子に、何気なく「どうやって解いたの?」と聞いてみました。すると、その子はしばらく考えて、「えっと……なんとなく」と答えたのです。正解は出せるのに、自分がどう考えてその答えにたどり着いたかは、説明できない。これは私にとって、けっこうな驚きでした。 事務職として働いていた頃、何かの仕事がうまくいくと、上司から必ず「なんでうまくいったと思う?」と聞かれました。逆に失敗したときも「どこで判断を間違えた?」と問われる。最初は面倒に感じましたが、この「振り... -
子どもが話し合う授業の作り方|「グループにしたけど静かになった」を防ぐ、型と環境の設計
授業づくり
教師になって少し経った頃のことです。「もっと子どもたちが主体的に学ぶ授業をしたい」と思い、グループ学習を取り入れてみました。机を班の形にして、「このことについて話し合ってみよう」と投げかけたのです。 結果は、想像とまったく違いました。声の大きい子が一人で話しているグループ。顔を見合わせたまま沈黙しているグループ。関係のないおしゃべりが始まるグループ。そして時間が来ても、何も決まっていない。「話し合いの授業」というものが、自分にはまるで分かっていなかったのだと痛感しました。 ... -
板書の基本と工夫|「きれいに書く」より大事な、子どもの思考を映す黒板のつくり方
授業づくり
新人のころ、私は板書が苦手でした。字に自信がなく、子どもたちの前で黒板に書くのが、正直なところ恥ずかしかったのです。「もっと字がうまかったらなあ」と、何度も思いました。 でも、何年か授業をするうちに気づきました。板書で大切なのは、字のうまさではありません。大事なのは、子どもが思考を整理できるように、分かりやすく構造化することです。むしろ、達筆だけれど何が大事か分からない板書より、字は素朴でも流れが明快な板書のほうが、ずっと子どもの学びを助けます。 この記事では、板書の基本の... -
特別支援の基礎知識と合理的配慮|通常学級の担任こそ知っておきたい、全員が「わかる」教室のつくり方
心理学×教育
新人のころ、私は「特別支援教育」を、特別支援学級や特別支援学校で行われる、専門の先生の仕事だと思っていました。自分には関係の薄い分野だと、どこかで考えていたのです。 でも、担任を持って、その認識はすぐに覆されました。通常学級の中に、明らかに学ぶことに困っている子、じっと座っているのがつらそうな子がいたのです。特別支援は、専門家だけのものではない。通常学級の担任こそ、最初に向き合う必要があるのだと、痛感しました。 この記事では、通常学級の担任が知っておきたい特別支援の基礎知識... -
いじめ対応の考え方と手順|新人が知っておきたい「隠さず、一人で抱えず、動き続ける」原則
学級経営
「もし自分のクラスでいじめが起きたら、どうすればいいのだろう」。新人教員にとって、これは最も重く、最も不安なテーマの一つだと思います。私も、初めて担任を持ったとき、この不安を抱えていました。 結論から言います。新人に必要なのは、完璧な対応ではありません。大切なのは、隠さず、一人で抱えず、動き続けること。この3つさえ守れば、たとえ経験が浅くても、いじめに正面から向き合えます。 この記事では、いじめの正確な定義から、兆候の見つけ方、認知したときの初動の手順、被害者・加害者・保護者... -
席替えの方法と考え方|「くじ引きか、先生が決めるか」の二択を超える、自律性の渡し方
学級経営
子どもにとって、席替えは一大イベントです。「次は誰の隣になるんだろう」とそわそわする。一方、教師にとっては、地味に頭を悩ませる作業でもあります。新人のころの私は、「くじ引きにすれば、公平だし楽だ」と考えて、安易にくじ引きにしました。そして、見事に失敗しました。 くじ引きの結果、配慮が必要な子の組み合わせが重なってしまい、その後しばらく、学級が落ち着かなくなったのです。席替えは、ただの気分転換ではない。学級経営に直結する、意図を持った仕事なのだと、痛感しました。 この記事では... -
自己決定理論で考える子どものやる気|「やらせる」をやめると、子どもは自分で動き出す
心理学×教育
「あの子は、やる気がない」。新人のころ、私はよくそう感じていました。何度言っても宿題をやってこない。授業中もぼんやりしている。やる気は、その子の性格なのだと、半ば諦めていました。 でも、それは大きな間違いでした。心理学を学ぶうちに分かったのは、やる気は性格ではなく、環境と経験によって大きく変わるということです。同じ子でも、ある関わり方をすれば動き出し、別の関わり方をすれば動かなくなる。やる気は、引き出せるものだったのです。 その鍵を握るのが、「自己決定理論」という心理学の考... -
新人教員の時短術|「早く帰る」より「仕組みで動く」、民間の業務設計で仕事を変える
校務
新人のころ、私は毎日のように遅くまで学校に残っていました。授業準備、丸つけ、掲示物作り、明日の段取り。やってもやっても終わらない。「みんなこうやって頑張っているんだ」と思い込んで、消耗していました。 でも、事務職を十数年やってきた私には、どこか違和感がありました。民間なら「終わらない仕事」は、気合ではなく「仕組み」で解決するのが当たり前だったからです。その視点で自分の働き方を見直したとき、教員の仕事には、仕組み化できる余地が驚くほどたくさんあると気づきました。 この記事でお...